ラヴェルの生まれ故郷、バスク地方って?
作曲家 モーリス・ラヴェル Joseph-Maurice Ravel
19世紀〜20世紀初頭にかけて活躍したフランスを代表とする作曲家ラヴェル。代表曲『ボレロ』をはじめ、『スペイン狂詩曲』『展覧会の絵』等の名曲は、クラシック音楽初心者でも耳にしたことがあるでしょう。
バスク系フランス人というラヴェルのルーツ
そんな「フランス」を代表とする作曲家として有名なラヴェルですが、お母さんはバスク人で、お父さんはスイス出身というバックグラウンドを持ちます。
島国育ちの日本人からすると、とてもインターナショナルな感じがしますが、ヨーロッパではごく普通のことなのかもしれません。
ラヴェルの故郷、バスク地方って?
ラヴェルが14歳でパリのコンセルヴァトワール(音楽院)へ進学するまで生まれ育った町シブール"Ciboure" は、フランスとスペインの国境地帯、バスク地方に位置します。
バスク地方を英語で言う時、"Basque Country"と言います。Countryとなっていますが、正式に国家が存在する訳ではありません。ですが、バスク地方に住む人たちは、フランス人ともスペイン人とも一線を画す、「バスク人」というアイデンティティーを持っています。言語もフランス語でもなく、スペイン語でもない、バスク語を話し、文化も独特な発展を遂げています。
バスクの現在
バスク人アイデンティティーは、現在においても存在します。特にスペイン側の地域では、民族運動が活発です。現在スペイン側バスク(Spanish Basque Country)は自治州となっていますが、近年でも急進派によるテロが起きるなどの独立運動がみられます。
そのように書いてしまうと、暗いイメージになってしまうかもしれませんが、豊かな自然と独特な食文化・アートで注目のおしゃれ都市でもあります。
是非行ってみたい〜♪
Reference
http://www.biography.com/people/maurice-ravel-9452457
http://www.nytimes.com/2015/06/07/travel/the-french-side-of-basque-country.html